テンプレートを取り寄せよう [・印刷入稿にチャレンジ]
『傾国-KEIKOKU-』のコンポーネントには、
ゲームボード、カード、円形チップ、木製コマ、化粧箱といった、
ボードゲームによく使われるパーツが揃っています。
ですが、小ロットでこういったものを扱ってくれる印刷所はなかなかありません。
カードだけのコンポーネントなら選択肢は増えましたが、
型抜きや、折の入るボードはまず無理でしょう。
今回は初版の部材でもお世話になった萬印堂に印刷をお願いすることに決めました。
しかし、『傾国-KEIKOKU-』はコスト的に、かなりわがままな仕様になっており、
見積の金額のままでは厳しい状態でした。
そこでゲームマーケットに合わせて行われる『早割キャンペーン』にチャレンジすることにしました。
このキャンペーンを使えば、見積の金額が最大15%OFFとなります。
(在庫商品、木製コマ、プラスチックコマ、PETケース、箱詰め、シュリンク包装、梱包発送費等は対象外)
ただし、締切がなんと2月28日(ゲームマーケットの2ヶ月前)!!
さらに入稿データに不備があった場合は、割引額が減額されてしまいます。
・・・これは厳しいですね^^
ですが、このチャンスを逃す手はない!!
トラブルなしの一発入稿を目指します!!
そんなわけで、2月の中旬に入稿用のテンプレートをメールで取り寄せ、
確認した後に萬印堂に直接伺って打ち合わせをしました。
いただいたテンプレートを確認した時の印象として、
プロ用のデータとしては問題ないが、
普段印刷の仕事に関わらない方や、
ほとんど入稿経験のない方には分かりにくいと感じる部分がありました。
こういったテンプレートや台紙データは、
同じサイズのものでも作品ごとに修正が加えられ、
少しずつ更新されていくものなので仕方がないのですが^^。
今回、萬印堂の許可がおりましたので、
いただいたままの状態のテンプレートを公開していきましょう。
(ブログに掲載しているテンプレートはJPGに変換した低解像度の画像データです。実際の印刷には使用できませんのでご注意下さい)
まずはゲームボードです。
A3サイズのボードです。
ガイドの点線の部分で、四つ折りになります。
続いてカードです。
裏表兼用になります。
また、複数のカードを作る場合も、それぞれ別々のデータとして入稿します。
入場時にはフォルダをつくり、分かりやすいファイル名にして、
ひとつにまとめることをおすすめします。
こちらは円形チップです。
よく見ると抜き型の関係で、均等に配置されていません。
両面印刷したものを断裁するための工夫なのですが、
デザインする側としては、そのままコピー&ペースト出来ないので注意が必要です。
円形チップのテンプレートをアップにしたものです。
濃いピンクの部分が実際の円形チップのサイズ、
外側にある薄いピンクの部分はズレたときのための塗りたしになります。
通常は3mmですが、ここでは2mmになっていますね。
どうして必要なのかは、後日実際の入稿データを使って説明します。
最後は化粧箱です。
こちらは表面になるフタのテンプレートです。
そしてこちらが裏面にあるソコのテンプレートです。
一見同じに見えますが、サイズが微妙に違うので、
デザインするときに間違えないように注意しましょう。
これらのテンプレートはIllustraterで制作されており、
塗りたし部分、トンボ、説明文などがレイヤーごとに分かれた状態になっています。
ただし、各テンプレートはレイヤーを見ても表記が統一されておらず、
分かりにくい部分がありました。
打ち合わせの段階で、疑問点に回答をいただいたことをまとめます。
■デザイン部分はレイヤーをまとめ、他のレイヤー(説明文など)と統合しない
■台紙によってトンボが4Cスミになっているものがあったが、レジストレーションで統一
■テンプレートは作業しやすいように90度回転させても問題ない
■ファイル名は作業しやすいように変更可能(文字バケしないようにアルファベット推奨)
次回からはいただいたテンプレートに『傾国-KEIKOKU-』のデザインを配置した、
実際の入稿データを使ってもう少し詳しく説明していきます。
つづく
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