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絶版にするにはもったいないゲームボード [・手づくり講座]

以前に手作業でのゲームボードの制作過程を紹介しました。

手間のかかるものですが、
実際にチャレンジしてみたという声もきけて嬉しいかぎりです。


ゲームボードのつくりかた-その1

ゲームボードのつくりかた-その2





先日、萬印堂さんにうかがったとき、
絶版品だけどこんなものも作ったことがあると、
『ボードゲーム作成キット』なるものをいただきました。




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A5サイズの化粧箱は白地。
上からプリントを貼る仕様になっているようです。



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封入物として円形チップやミシン目の入った用紙やシールがあります。



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A3四つ折りボードも入っていますが、
『傾国-KEIKOKU-』で使用したものとはちょっと違いがありまして・・・



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なんとハレパネのような両面シール仕様になっているんです!!

これなら面倒なスプレーのりを使わなくてもOKじゃないかッ!!!!!!

・・・な、なんでもっと早く教えてくれなかったのかと・・・orz



ところが自分に取っては画期的なシール仕様のゲームボードですが、
貼り込みに技術がいるということで、あまり評価されなかったそうです。

う〜ん、たしかに貼る時は気泡が入ったり、ゆがみが出ることもあるし、
敷居が高く感じられたのかなぁ。。。。


せっかくいただいたので、『傾国-KEIKOKU-』のプリントを使って試してみましょう。




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まずは半面だけシールを剥がし、貼り込んでいきます。

コツは以前に紹介したものと同じです。
気泡やゆがみが出ないように注意しながら、ガーゼタオルを使って密着させていきます。

粘着面に触った感じだと、ハレパネほど凶悪な粘着力がないようなので作業もしやすいですね。


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同様に残りの半分も貼ります。

スプレーのりのように乾く心配がないのでかなり楽です。
焦らずに作業が出来きます。


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ご覧のようにきれいに貼れました^^。

慣れればほとんどミスなく量産することができると思います。


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シワになりやすい折り目も問題なし。
制作する上で、かなりハードルが下がりますね。

・・・何でもっと早く教えてk(以下略



すでに絶版となっている仕様のボードですが、
要望があれば再生産も可能のはずです。

どれくらいのロットで制作されるのか分かりませんが、
通常のボードより割高になるとは思います。

気になる方は問い合わせてみてはいかがでしょう。





萬印堂
http://www.mnd.co.jp/index.php?FrontPage



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部材サンプルいただきました。 [・手づくり講座]

多くのボードゲームの印刷を手がけている萬印堂さんの
アンケートに回答したところ、
サンプル品をいただくことができました。

ボードゲーム制作の参考になりそうなものだったので、
画像をからめてご紹介しましょう。



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まずは木製カードスタンド。

なんとカラー展開です!!
以前に制作された物より、木材の重量も上がり使いやすいですね。

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長さは左右30cmあるので使い出は良さそうですね。
残念ながら『傾国-KEIKOKU-』の化粧紙には入りません^^


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溝の幅は2mmほどあり、深さは7mmというところ。
切れ込みに、ほんの少し傾斜がかかっているのがこだわりのポイントでしょうか。


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実際にカードをセットするとこんな感じです。
溝が斜めになっているので、大変使いやすいですね。

これを個人でやろうとすると、相当の技術力が必要です。

溝の部分も塗料が入っていますが、若干塗り残しがある個体もありました。
ただ、使っていてもまったく気になりませんでした。

いやぁ、なにが気に入ったって、このカラー展開ですね。
今まで見たカードスタンドは木目調のものばかりでしたが、
ビビットな色調のものははじめて見ました。

カタンなどの木製コマを使うボードゲームでは、色を揃えられるとカッコイイですね。
(カタンだと白も必要ですが)



もちろん・・・


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木製コマを使用している『傾国-KEIKOKU-』にもバッチリです!!!!!

う〜ん、より豪華になりましたね。
ゲーム本体とは別に、オプションとして赤と青のカードスタンドを用意したくなりますね。



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続いては、プラ製のチップスタンドです。

オリジナルのコマを立たせたい時に使えますね。
ただ、厚さの調整ができないので、注意が必要ですね。

通常のカードの厚みだと薄すぎて保持できませんでした。



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こちらは紙製の衝立。
折り目がちゃんと入っています。



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厚紙チップの新しい形状のものもいくつか。

チップのサイズや形状が豊富なのが萬印堂さんのいいところですね。
HPに載っていないタイプもあるようなので、
気になる方は問い合わせをするといいかもしれません。

手作業で制作する場合でも、台紙となるチップがあると仕上がりが違ってきますから。



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ダイスも入っていました。

通常のものと、木製のダイス、それとまっしろなホワイトダイスだそうです!!

ダイスの目をオリジナルにしたい場合は、こちらを試してみるのもいいかもしれません。

でも、これシールで貼ることなるのかな???

・・・た、大変そうですね。。。。(苦笑





萬印堂さんには何度かおじゃましたことがありますが、
つねに新しい試みをする会社なので楽しいですね。

以前にお話を伺ったところ、
『傾国-KEIKOKU-』でも試してみた小口の黒塗りも、
実際に商品でやったことがあるそうで、
現物も拝見しましたが見事な仕上がりでした。

ただ、エラーも多く、採算度外視の仕様だったそうですが・・・^^



今回いただいたサンプルは、通販で購入することも可能なようです。

部材としてではなく、
普段ボードゲームをするときの便利なグッズとしても使えそうなものですね。

気になる方は問い合わせてみてはいかがでしょう。
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トンボとドブはつけましょう! [・手づくり講座]

『傾国-KEIKOKU-』は当初、すべて印刷にかける予定だったため、
すべてのデザインにトンボとドブがつけられています。

手作業での制作に切り替えてからも、その効果を発揮できたので、
ほんのちょっとだけ、補足説明をさせていただきます。


URA_R+.jpg

トンボには全体の四隅にある角トンボと、
天地左右の中央にあるセンタートンボがあります。

トンボは本来、印刷ズレが出ていないか確認するためのものです。
手作業においては切断位置の確認、貼り込みの調整にも役立ちますね。


また、角トンボの内径と外径のあいだのことをドブといいます。
通常、日本の印刷物では3mm幅となりますが、
大型雑誌や、厚紙型抜きなどでは5mmの場合もあります。

ドブは型抜きや断裁をするときに、多少ズレても問題がないよう絵柄を延長した部分です。
手作業においてもドブがあれば楽になります。

カードなどを両面印刷する場合、どうしても表と裏で多少の誤差が生じます。
ドブがあれば誤差をカバーできるので、面倒でもつけておくことをおすすめします。


一度定規をあててもらえればわかりますが、
レーザーでも、インクジェットでも、プリントしたものには多少の誤差が発生します。
トンボとドブが付けられていれば、ミスを回避できますし、仕上がりも変わってきますよ。



かといって、トンボとドブがあれば万全というわけではありません。

断裁部分ギリギリに文字や絵柄をレイアウトしてしまうと、
ドブをつけていても、切れてしまったり、ズレが目立つ場合もあります。

デザインをする時には、注意したいポイントですね。



IMG_3505.JPG

複数のデザインをまとめてプリントする場合は、
間隔をつめて、なるべく多くのものを刷れるようにしたいですね。

通常印刷をする場合、すでに抜き型があり、
既存のテンプレートに合わせる場合もあります。

手作業でやる場合は、断裁すること考え、
作業しやすい間隔でレイアウトすることを心がけしましょう。






トンボとドブはイラストレーターなどがあれば簡単につけることができますが、
そういったものがない場合でも、同じようなものを工夫して配置するのもいいでしょう。

量産する場合には、なくてはならないものだと思います。


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ゲームボードのつくりかた-その2 [・手づくり講座]

昨日に引き続き、ゲームボードのつくりかたです。


今回はスプレーのりを吹き付けたボードにプリントを貼り込みます。


でも、そのまえにプリントについてちょっと説明を加えます。






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今回貼り込む四つ折りボードはA3サイズです。
A3ジャストでプリントすると、四隅に白フチができるし、トンボも配置出来ません。

A3ノビで出力できるプリンターがあれば問題ありませんが、
そうでない場合は、このように2つに分けてプリントしてもよいでしょう。



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『傾国-KEIKOKU-』は印刷できるように、すべてのものにトンボがつけられています。

ちなみにトンボとは四隅につけられた、印刷用のしるしのこと。
上の画像は角トンボと呼ばれるものですね。

実際のサイズより3mmほど絵柄を延長(印刷用語でドブといいます)して、
裁断するときに多少ずれてもいいようになっています。



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ボードの天地左右の中央には、センタートンボと呼ばれるしるしもあります。

今回はこのセンタートンボを目印に、
ふたつのプリントの重なる部分を事前にカットします。



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カットするとこんな感じです。

A3のボードを一気に貼るのは難しく、
ちょうど真ん中でふたつに折れることから、
あらかじめプリントを2分割する方法をとりました。








では、いよいよ貼り込み作業の開始です。


作業時間は1分が目標です^^



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こんな具合にスプレーのりを吹き付けたボードの中央部に
プリントを合わせていきます。

3mmのドブがあるので、多少ズレても問題ありません。
ボードの折れ線に合わせて、丁寧に貼りましょう。



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貼り込みにはガーゼタオルのような、やわらかい布を使います。

圧力も分散するし、ボードに傷がつきにくいのでおすすめです。
まだ、もう半面あるので、最初はざっくりと仮貼りでいいでしょう。



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残りの半面もボードのセンターから合わせていきます。
隙間が出来ないように注意しながら貼っていきましょう。



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ボードの接着面にホコリやゴミが付着すると、貼る時のじゃまになるので、
ピンセットやデザインナイフを用意しておくと便利です。
素手でやるとベタベタになります(笑)。



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プリントが2枚とも貼れたら、今度はしっかりとガーゼタオルで接着していきます。
ボードの端などは剥がれやすいので、入念にやりましょう。



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この段階で、プリント面が谷折りになる部分をチェック。

ここはどうしても接着面にムラが出来やすくなります。
気になる場合は、ガーゼタオルでしっかりと押さえつけて、
なるべく浮きやシワができないように調整しましょう。



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量産する時は、ここまでの作業を繰り返すと効率がいいですね。

注意してても、手などにスプレーのりが付着することもあるので、
定期的に手洗いなどをして、汚れないように作業しましょう。





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最後は裏返して、余分な部分をカットします。
萬印堂ボードは角丸になっているので、プリントもきれいにカットしてあげましょう。


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片面のみセンター部分で分割されるので、その部分のカットも忘れずに!!
あわてて反対側をカットしないように注意しましょう(笑)




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これでようやく完成です!!

いかがでしょうか?思ったよりも簡単でしょ????

テスト用のボードからはじめて、かなりの数を作りましたが、
この方法を使えば、わりと楽に作れます。

プレイシートしかない市販のゲームでも、
この方法を使えば、オリジナルのボードが作れますよ^^





貼り込みに失敗した場合、剥離剤を使うこともできますが、
ボードに汚れが残り、再利用が難しいこともあります。

できれば失敗することも考慮して、多めに部材を調達することをおすすめします。






印刷業界では絶対に必要なトンボやドブ。

『傾国-KEIKOKU-』の手づくり作業でも、かなり効果を発揮しました。

知っている方も多いとは思いますが、
ほんのちょっとだけ、補足説明をしたいと思っています。



そんなこんなで、また次回!!





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ゲームボードのつくりかた-その1 [・手づくり講座]

それでは円形チップにつづいて、
ゲームボードのつくりかたをご紹介します。


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ゲームボードはコンポーネントに加えたいけど、
どうしてもコストがかかるので躊躇しちゃいますよね。
折り畳めるものだと、さらにコストが跳ね上がるし、
悩ましいところです。

『傾国-KEIKOKU-』は印刷から手作業での制作に切り替えることになりましたが、
ボードの部材の切り出しはせず、購入しています。




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『傾国-KEIKOKU-』では円形チップと同じく、
萬印堂製のA3四つ折りボードを使用しております。

再生紙を使用した、いわゆるチップボールという素材で出来ています。

以前はこれに白紙を貼り込んだ部材もありましたが、
現在はこの仕様のボードのみの販売となっています。


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しっかりと角丸処理もされており、折曲がる部分は半分だけカットされています。

イラストボードなどをカッティングして制作することも可能でしょうが、
ミスすることや、手間を考えると、こちらのボードを使うのがおすすめですね。

『傾国-KEIKOKU-』の歴代試作も、萬印堂製ボードを使用しており、
手作業でやることになった時も、ここは諦めました^^



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接着にはスプレーのりを使用しています。
スプレーのりには3タイプあり、おすすめはこちらの77。

使いやすく、紙素材を貼るには十分な粘着力があります。

以前にも何度か言いましたが、大事なことなので今回も言います。

スプレーのりは身体に良くないので、使う時は注意して、しっかりと対策をとりましょう。




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ボードがすぽり入るダンボールを用意し、さらにゴミ袋をかぶせています。
スプレーのりがなるべく四散しないように工夫しましょう。

可能なら作業はベランダや屋外の方がいいですね。
できれば晴天の日差しがあるうちにやりたいです。


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というのも、スプレーのりはほとんど透明。
さらにベタベタする粒子がダンボールの中を四散しているので、
ちゃんと均等に付着しているのか、
吹き付けしても分かりにくいのです。

湿度の低い日中、それも明るい環境で作業することをおすすめします。


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スプレーのりの吹き付け方については、缶の裏側にも記載されていますが、
20cmほどの距離から、手早く吹き付けるのがいいでしょう。

距離を離しすぎると、のりの粒子が空気中で凝固してしまうし、
近すぎるとのりが液体となりボードにしみ込むことになります。

『傾国-kEIKOKU-』の場合、8〜10秒ほど吹き付けています。

自分である場合は、いきなり本番をやらずに、何度かテストしましょう!!
1度うまくいったからと、油断すると意外な罠が仕掛けられていることも・・・^^




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吹き付けるボードに隙間ができないよう、注意することも必要でしょう。
一度やってもらえれば分かりますが、スプレーのりは強力です!!


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量産していると、ダンボールの内面にのりの粒子が付着して、
ステキな雪景色・・・じゃなく、作業がしづらくなります(笑)

また、落ちてきた粒子の塊がボードの接着面にくっつくと、フラットに仕上がりません。

定期的にダンボールを取り替えるか、内面に紙を貼って補強しましょう。

衣類などにスプレーのりが一度付着すると、かなり苦労することになります。
大量生産するときは、捨ててもいいような服で作業するのがいいでしょうね。



こんな具合に注意しながら、ボードにスプレーのりを吹き付けたら、
今度はプリントを貼付ける作業が待っています。

缶の裏面にもありますが、制限時間は1分です!!


長いような、短いような1分ですが、
どのような作業になるのか。


それについてはまた次回。






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円形チップのつくりかた その2 [・手づくり講座]

それでは前回に引き続き、円形チップのつくりかたです。

今回は円形に切り抜いたプリントをきれいに貼る方法をご紹介します。


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萬印堂25mm白チップに対し、
『傾国-KEIKOKU-』では26.5mmにカットしたプリント(右)を使っていますが、
この大きさについては、チップのデザインや好みによって微調整した方が良いでしょう。



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貼り込みにはスプレーのりは使わず、トンボの『消えいろPIT G』を使用しています。

スプレーのりは使用には注意が必要なので、広い面を接着する時以外では、
なるべく使わない方がいいでしょう。


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消えいろPIT Gは、のりが青色で塗った部分がわかりやすく、
乾けば透明になるので、乾燥具合も確認しやすい優れもの。

のりはチップではなく、
プリントの内側から外側にしっかり塗っていきます。

特に外側に塗り残しがないように注意しましょう。

作業する時はミスプリントの裏紙などしたに敷き、
はみ出たのりが付着しないようにしています。

こまめに裏紙を交換しながら作業を進めましょう。


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のりのついたプリントを円形チップに貼り込みます。

プリントの図案のセンターに合うように微調整しながら貼るのがいいでしょう。

余った部分は円形チップの外周部に沿うように折っていきます。


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ざっくりと出来たところで、円形チップを裏側から押さえ、
フェルトなどのやわらかい布にゆっくりこすりつけてます。

この作業により、接着面にしっかりと均等に力が加わり、
フラットな面を作ることができます。


IMG_3536.JPG

さらに画像のように側面部も、回しながら接着面をフェルトにこすりつけつことによって、
きれいに仕上げることができます。

ただ、力を入れすぎると、プリントのトナーが剥がれたり、
チップにゆがみが出てしまうのでご注意を^^。


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上手に仕上げれば、こんな具合に円形チップが仕上がります。

何度かテストが必要でしょうが、慣れれば量産することも可能ですよ。



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『傾国-KEIKOKU-』の場合、1セットに17個の円形チップが使われています。

30セット用意するには510個。

100セットだと1700個する必要がありますが・・・^^



それでもコンポーネントの中に円形チップがあると映えますよね!!
けして楽な作業ではありませんが、チャレンジしてみる価値はあると思います。

今回試した方法以外にも、円形チップを量産する方法もあるでしょう。
多めに部材を取り寄せて、自分なりの方法も模索してみてください。

そして、もっと手軽に、もっときれいに仕上げる方法があれば、ぜひとも教えてください^^



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円形チップのつくりかた その1 [・手づくり講座]

制作ノートもようやく終わりました^^。

意外にも、たくさんのゲーム制作者にブログを見ていただいているようで、
いくつか質問をいただいております。

手作業でのボードゲームを制作に興味がある方が多いようですね。

コストを抑えながらも、自分の理想とするデザインを表現するには、
一番の近道かもしれません。

・・・大変だけど(笑)




『傾国-KEIKOKU-』では、円形チップとゲームボードの部材を
萬印堂さんから購入して制作しています。

部材自体を厚紙から切り出す選択もあるかもしれませんが、
正直おすすめしません。

部材自体がしっかりしていないと、仕上がりが格段に落ちます。

ましてや量産するとなると、個体差が著しく発生してしまうので、
きちんとしたものが用意できるなら、無理をしない方がいいでしょう。





今回は円形チップのつくりかたを紹介します。


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『傾国-KEIKOKU-』の円形チップは
直径25mm、厚さ2mmの萬印堂製の白チップに、
レーザープリンターで出力したものを貼り込んでいます。



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1回の出力でなるべくたくさんのチップが作れるように配置していますが、
切り取りすることも考えて、作業のしやすい間隔でレイアウトしています。

もともと印刷する予定だったので、トンボとドブがつけられています。

本来なら必要のない白い30mmの円形ラインは試行錯誤の結果、
作業の効率化を上げるためにレイアウトしたもの。




今回、切り抜くために円形カッターを使いますが、
円の中心点を決めるための透明のガイドを使用します。


IMG_3507.JPG

このガイドのメモリが10mmごと(半径だと5mm)設定されており、
トンボだけでは25mmの中心点を決めづらいのです。

30mmの白いラインを入れることで、
格段にセンター位置をあわせやすくなりました。

また30mmなら多少カッターがずれても、
ラインが切り抜かれることはありませんね。




IMG_3511.JPG

円形カッターの設定は、メモリの位置も見難く、
ちょっとしたことで切り抜く円の直径が変わってしまいます。
いきなり本番にのぞむではなく、何度かテストをして微調整する方がいいでしょう。


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カッターの刃も取り付け角度などで微妙に円の直径が変わってきますので、
サイズが決まったらいじらないように注意しましょう。


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センター位置が決まったら、指でヘッドを押さえながら透明ガイドを引き抜きます。
(これを忘れると大失敗になります^^)

引き抜く時にセンター位置がずれることがあるので、ここは慎重にやりましょう!


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あとは外周部分をクルリと1回転させるだけで切り抜くことができます^^。


IMG_3521.jpg

いかがでしょう?
ちゃんとセンターで切り抜けましたね。


IMG_3499.JPG

簡単そうに見えますが、実は意外と難しく、
センターで切り抜けないこともあります。
多少のズレなら貼り込みの際に微調整も可能です。


IMG_3542.jpg

今回切り抜いたものは25mm(写真中央)ですが、
『傾国-KEIKOKU-』では26mm〜26.5mm(写真右)のものを使用しています。


IMG_3503.JPG

なぜなら萬印堂25mm白チップは、
厳密には25mmよりわずかに大きく、台形をしているからです。
断裁の関係でどうしてもこうなります。



IMG_3393.jpg

25mmジャストで切り抜きをしてしまうと、ご覧のように貼り込んだ時に、
チップの白地が見えてしまうことがあります。
(この勅令チップはテストプレイ用のもので、製品版とは違います)


チップのデザインによっては、これでもOKな場合もあるとは思いますが、
個人的に気に入らなかったので、もうひと手間かけることとなりました。




今度は切り抜いたプリントを白チップに貼り込む作業となりますが、
それについてはまた次回!!




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ゲームづくりの道具とか、お店とか。 [・手づくり講座]

ゲームマーケット当日、『傾国-KEIKOKU-』を見た方から、
本当に手作りなのかというご質問を何度かいただきました。

ありがとうございます。
きれいに仕上がっているでしょうか。

なるべく個体差が出ないように注意しましたが、
やはり多少の粗が出ていると思います。

レーザープリンターを使用しているので、
通常のオフセット印刷に比べれば耐久性もありますが、
PPやニスがけをしていませんので、
気になる場合はカードスリーブなどを使用していただけると助かります。




来ていただいたお客様のなかに、
自分でもボードゲームを作りたいという方がいらっしゃいました。

使用した道具の一部を紹介しますので、参考になれば良いのですが。




IMG_3375.jpg

キャラカードは角丸処理をしています。
使用したのはサンスターの『角丸くんPRO』。

SMLの3種類のサイズの角丸処理を施せる優れものですが、
注意したいのはカードサイズのものの場合、使用するのはSの3mm。

これが機械のセンターではなく右側にあるため、
思ったより力が必要で、手が痛くなります。

それと、厚い紙だと刃が通らないこともあるので、
かならずテストをしてから制作に入るようにしてください。




IMG_3380.jpg

円形チップはみなさんご存知の萬印堂さんの25mm白地チップを使用しています。
これにプリントしたものを貼り込みました。


IMG_3381.jpg

スプレーのりは使用せず、ピットのりで十分対応できます。
個人的には塗った部分が色で分かる、トンボの『消えいろPIT G』がおすすめ。


IMG_3377.jpg

プリントのくりぬきにはNTカッターから出ている『円切りカッター』を使用。
こちらの商品、フレームが白のものとクリアな物がありますが、
耐久性は落ちるものの、やはりクリアの方が使いやすいですね。

ただ、この円切りカッターを使うには慣れが必要で、
最初はかなり失敗すると思います。


IMG_3379.jpg

コツとしては、カッターの刃をあまり長くしないことと、
力まず滑らかに使うことなのですが、
こればっかりは実際に使ってみないとわからないかも。



それと25mmのチップに貼り込むには、ジャストサイズにカットするのではなく、
ちょっと大きめに作る方が良いでしょう。

円形チップを真横からみると分かるのですが、実はほんの少し台形になっています。

白地の紙も覆える方が良いので、
『傾国-KEIKOKU-』では26mmにくりぬきました。

貼り込んで余った部分は、フェルトにこするようにして整えると、
きれいに仕上げることができますよ。




大きな四つ折りボードだけは、スプレーのりを使用しました。
やはりフラットな面を仕上げるには、この方法が一番です。

IMG_3217.jpg

スプレーのりには、いくつか種類があります。
紙部材を仕上げるなら、この77番が扱いやすいでしょう。
多少の貼り直しがききます。

ただ、以前にもお伝えしましたが、スプレーのりを使用する時は、
なるべく屋外で作業をするか、ダンボールなどで飛び散らないようにしてください。

身体に悪いものだし、一度付着すると落とすのにすっごく苦労します!!!!
女性の場合は髪の毛に注意してくださいね。



ボードなどの台紙は東急ハンズや画材店などでも購入できますが、
折り目の入った特殊仕様のものになると、
やはり萬印堂さんに問い合わせるのが早いですね。
在庫がない場合もありますが確実です。

厚紙や工具に関しては、世界堂から購入しました。
美術系の学校に通った方はご存知だと思いますが、
ポイントカードなしで定価の20%OFFで購入することができます!

残念ながら、角丸くんの取り扱いはありませんが、
たいていのものを揃えることができます。




とりあえず市販のトランプなども活用して、
自分だけのテスト版をつくるだけでも楽しいですよ。

時間はかかるとは思いますが、ぜひ一度チャレンジしてください^^。





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