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『デッドマンズ・カバル』のサマリーつくってみた [■ゲーム制作おぼえがき]

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ヒャッハー!!!!
ボッチなネクロマンサーになって、屍人のパーティーを開くぜ!
という、独特な世界観がたまらないボードゲーム『デッドマンズ・カバル』。

コンポーネントには大量の髑髏がこれでもか!というほど溢れており、
猟奇趣味をそそられます。

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ただ説明書のままだと、ちょっとルールがわかりづらいため、
丁寧にインストされても、初プレイだとなかなか覚えきれません。
そこでオリジナルのサマリーを作ってみました。


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初プレイでも楽しめるように調整したため、ボードの配置順をあえて説明書から変更。
ゲームの中心になる納骨堂のボードをセンターにレイアウトしています。

フレーバー要素ですので、ルールを理解した上で、
気に入った方を選べるようにしています。

実際にプレイしてみて、我ながらいい出来だと自負していたのですが......



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な、なんと!イラストレーターの別府さいさんの仲介で、
来日中の作者ダニエル・ニューマンさんから直接許可をいただき、
PDFを一般公開できることになりました!!!!

ヒヤッハー!!!!まじすげーや!!

ダニエルさん、別府さん、ありがとうございました!!!!
サマリー道楽にとって最高のご褒美ですね!


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『デッドマンズ・カバル サマリー』ダウンロード

というわけで、上記からダウンロードできます!

『デッドマンズ・カバル』を持っていない人はいないと思いますが、
今ならアマゾンでお安く購入できるので、急いで購入した方がいいですよ!

さあ!年末年始は死者の宴で盛り上がりましょう!!



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打天九サマリーを作ってみた [■ゲーム制作おぼえがき]


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天九牌と呼ばれる特殊なタイルを使った中国の伝統ゲーム『打天九』。

一部のボードゲーマーや伝統ゲーム好きな方々の間で楽しまれていると噂には聞いていましたが、なかなか遊ぶ機会がありません。

昨年のゲームマーケットでは、アジアの民間ゲームに関する著書を多数制作されている双天至尊堂さんから『香港の民間ゲーム』が発売。これをきっかけにルールを覚えることにしました。

ところが...

知っている方も多いかと思いますが、この天九牌というのが、なかなかにクセのあるデザイン。
それぞれの牌に伝統的な意味があるのですが、序列や種類が凄まじく分かりづらい!

そこで、ネットで公開されているルールや、プレイ動画などを参考に、自分なりにサマリーにまとめることにしました。

現在、日本で遊ばれているルールは日本人にも遊びやすいようにチューニングしたものですが、せっかくなら双天至尊堂さんの本に掲載されている、本場中国の香港やマカオで遊ばれているルールでサマリーを作ろうじゃないかという流れになりました!

まぁ、やってみると、これがたいへん...

実際に試作のサマリーを使って、プレイしてもらったところ、改良点が続出。

何度か調整をして、ようやく納得できるものになりました。

ありがたいことに、双天至尊堂さんに相談したところ、サマリーの一般公開&無料ダウンロードの許可をいただけました。


打天九サマリーのダウンロード


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引用させていただいた『香港の民間ゲーム』には、打天九以外にも、多くの伝統ゲームが掲載されています。
双天至尊堂さんのHPでは、書籍をはじめ天九牌などの伝統ゲームの販売もあります。
気になる方はぜひ!!

双天至尊堂 販売ページ




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『ロドレブ!』サマリー&レーパンセットの使い方 [■ゲーム制作おぼえがき]

ゲームマーケット2021秋にリリースされた『ロドレブ!』。

ロードレースをモチーフにした傑作ボードゲームなのですが、
ルールが複雑なためインストしにくく、あれこれ改造していくうちに、
だいぶ大掛かりなものになってしまいました。


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とはいえ、手間をかけた分、いいものができたと思います。

そこで、作者のヒネクレアラモード様に連絡をとり、
内容を確認してもらった上で、無料ダウンロードできるようになりました。

『ロドレブ!』をお持ちの方は下記をクリックし、ぜひお試しください。





サマリー&レーパンセットのダウンロード




いくつかPDFにまとめられています。
内容をざっくりとご説明。



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SUMMARY.pdf

・ゲームの流れと、各フェイズで使われている特殊効果をまとめたものです。
・作者に確認して、分かりにくかった注意事項も記載しています。
・ルールにはありませんが、プレイミスが出ないよう工夫した調整も記載しています。
・一部の文言を説明書から変更して、独自の言葉に言い換えています。
・四つ折りにするとケースに収納できます。



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PANTSU.pdf

・学校ごとにPDFが分かれています。
・断裁後、画像のように二つ折りにして選手カードと一緒にスリーブにいれてください。
・オモテ面がゲームに必要な情報、ウラ面がキャラ情報などのフレーバー要素になっています。
・下から被せるパンツ形態ですが、ロードレースモチーフのゲームなので『レーパン』と呼んでます。



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NUMBER.pdf

・学校ごとにPDFが分かれています。
・チーム内のゼッケンの割り振り表示に使用します。
・プレイ開始前は選手カードの上に乗せ、プレイ開始時に選手カードの下に番号が見えるように配置してください。



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OTHER.pdf

・手番マーカー。裏面には、『同数の場合』の優先順位を記載しています。
・コースリストには、説明書と化粧箱に記載されたコースの、道カードの配置順と諸注意が書かれています。




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『ロドレブ!』はカードをスリーブに入れると、化粧箱に収まらない仕様になっています。
セリアなどで少し大きめのケースを購入し、カスタムすると良いでしょう。

いろいろお試しください。



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〈新装改訂版〉の宣伝動画 [■ゲーム制作おぼえがき]

いよいよGWも終わりですね。
ゲームマーケットが近づき、twitterなどで新作タイトルの告知を見かけることが多くなりました。
最近では静止画だけではなく、動画を使ったプロモーションが増えていますが、
今回は簡単にできる動画制作ツールをご紹介。




iOSのアプリ『MoShow』です。
  
静止画を組み合わせ、スピード感のある動画を手軽に作れます。
動画のテーマが複数あるので、同じ画像を使った場合でも、
違った演出をすることもできます。
BGMも用意されているので、動画にあったものをチョイスすれば、
さらに動画の完成度が上がりますね。

今回の新作『幻影探偵団〈新装改訂版〉』用に製作したものです。








いかがでしょう!!

正方形の画角限定ですが、Twitterでの宣伝用にはベストですね。

通常は右下に『MoShow』のロゴが追加されますが、
有料にすることで解除されます。
期間限定でロゴ解除することもできるので、
興味があれば一度お試しください!!







少し前に制作した動画は、同じくiOSの『Werble』を使用しています。

こちらは静止画に、エフェクトを加えたり、
画像の一部を加工して擬似的な動きをつけます。
若干難易度が上がりますが、慣れて仕舞えば楽しいですよ。







 






フィルム風のフレームを使いつつ、顔や手に動きをつけています。
拡大した画像だと、違和感もありますが、iPhoneなので見る分には十分ですね。

描き下ろしのイラストなどを紹介する際に、ちょっと変わった演出ができます。
こちらは画角を変更することができますが、残念ながら音声は入れられません。
バージョンアップしてもらいたいですね。
 
 
こちらも無料で使用する場合は、『Werble』のロゴが表示されますが、
有料化することで削除できます。




どちらも安価で使えるツールなのでオススメです!!

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カスタマイズを工夫してみる [■ゲーム制作おぼえがき]

前回に引き続き、ボードゲーム制作に興味のある方にオススメな、
既存のゲームのカスタマイズです。

ゲームマーケットでは、良質な作品が価格を抑えるために、
簡易な装丁で発売されているケースがあります。

そうした場合、さらに面白くプレイするために、
足りない部分を自分なりに工夫してみるのも勉強になります。

今回はBrainBrainGamesの『ニワトリかラマか』で行ったカスタマイズをご紹介。




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『ニワトリかラマか』はオリジナルの紙幣を使ったペア戦の推理ゲームです。

説明書、紙幣、木製チップといったコンポーネントがあるものの化粧箱はありません。
また、筆記用具などを使うこともあり、収納できるケースが欲しくなります。

こちらはキャンドゥで購入した『バーリィコンテナ』。
半透明のケースは積み上げ収納できる仕様で、
フタはロックできる機構があるのでオススメです。

小規模のゲームなら大体収まると思います。

フタの部分はくぼみがあるので、
スキルがあるならオリジナルの表紙を作るのも楽しいですね。

同じBrainBrainGamesの『トリックと怪人』も同仕様の表紙を作ってみました。

ゲーム会などに持ち込むときは、未プレイの方も手に取りやすくなるので、
やはりケースがあるといいですね。




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『ニワトリかラマか』は紙幣を使ったゲームなので、
キャンドゥでお財布を購入してみました。



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小銭入れの部分に、他のコンポーネントも同梱できるのでオススメです。



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プレイ中に回答用紙を収納し、他のプレイヤーが確認できないようにしています。
見た目のインパクトだけでなく、遊びにも直結できればなお良しですね。




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サマリーも制作してみました。

インストしやすいように、用語や遊び方を微調整していますが、
ゲームの根本に関わるところはそのままです。

プレイせずインストだけするケースも多いので、
プレイ人数分に加え、1枚多くプリントしています。



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自分が気に入ったゲームであれば、アイデアがたくさん生まれてくると思います。

そういった経験の繰り返しが、ゲーム制作の楽しさにつながれば最高ですね!



今回作成したサマリーは、作者の齋藤さんに了承いただき、
無料ダウンロードできるようになりました。

『ニワトリかラマか』をお持ちの方は、ぜひお試しください!


『ニワトリかラマか』サマリー
 
 
 
 
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サマリー制作のすすめ [■ゲーム制作おぼえがき]

ボードゲーム制作に興味のある方から、
『何から始めたらよいでしょう』というような質問されることがあります。

個人的にオススメしているのが、既存のゲームのカスタマイズです。
特にサマリー作りはたいへん勉強になります。



『サマリーとはなんぞや?』という方に補足しておくと、
ボードゲームのルールで重要なことをまとめ、
わかりやすく、理解してもらうための補助説明書だと思ってください。

はじめて遊ぶプレイヤーの理解を助けるものですが、
ゲームのルールのインストをするプレイヤーも、
スムーズな流れで、言い間違えや、誤認を減らすことができる、
たいへん便利なツールになっています。



サマリーを制作する際に気をつけている点をいくつかまとめてみました。


・インスト補助がメインなので、あまり複雑にしない

・難しい語句や、分かりにくい用語は、場合によっては言い換える

・文面はなるべく短くする

・複雑なものは表組みや、箇条書きでまとめる

・できれば画像を入れてわかりやすくする

・プレイ中に邪魔にならないように、できるだけコンパクトなサイズにする

・ゲームの勝利条件など、重要な要素は目立つように表記する

・文面だけではなく、サイズやデザインなども遊びやすく、盛りあがれる工夫を加える




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最近制作したのが、こちらのネスターゲームズ『火星の庭』用サマリーです。

プリントアウトしやすいように、A4片面にまとめています。
ギリギリのサイズなので、トンボはレイアウトしていません。



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ネスターゲームズの作品は、『土嚢』の愛称で呼ばれるように、
布製のケースに収められています。
それゆえ、サマリーも収納しやすいようにサイズ調整しています。


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『火星の庭』では、アクリル製の宇宙人コマを使用しますが、
誰がどのキャラを使用しているのかわかりにくいのが難点でした。
そこで用紙の余白を使って、担当している宇宙人キャラが判別できるように、
ちょっとした目印を作っています。


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今回の『火星の庭』用サマリーは、
セットアップ、プレイ中にできること、追加ルール、勝利条件で
それぞれ認識できるよう、地色を変えたり、ブロック分けしています。

ルールの要点をできるだけ少ない情報にまとめるのは、
ゲーム制作をする上で大変勉強になります。

また、他の制作者がどのような意図でルールをライティングしているのかも、
サマリー制作をしていれば伝わってきます。

こうした経験は、後日自分で説明書を作る際、参考になりますね。



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ちなみに『火星の庭』用サマリーは、作者のネスター氏にも気に入ってもらい、
BGGで無料ダウンロードできるようになりました。

興味のある方は、こちらからダウンロードしてください。
参考になれば幸いです。

 
『火星の庭』用サマリーシート
 
 
 
 
 
 
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テストプレイおぼえがき [■ゲーム制作おぼえがき]

これまでにボードゲーム制作で、
テストプレイを繰り返し行っています。

過去の制作ノートでも触れていますが、
今回はテストプレイについてまとめてみたいと思います。

とはいえ、我流ですw
あまり効率的とは言えません。

あくまでハッピーゲームズのやり方だと思ってください。








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■手間を惜しまない

よく制作者のあいだで『テーマが先かシステムが先か』という話題がでますが、
自分のやりやすい方法なら、どちらでもいいと思います。

ハッピーゲームズの場合は、どちらかといえばテーマ先行ですが、
テーマとシステムをキャッチボールしながら作り上げるスタイルになります。

そんなこともあり、わりと早い段階でデザイン作業や、
イラストが盛り込まれたものでテストプレイをしています。

味気ない手書きで描かれた文字だけのテスト版より、
少しでも自分のイメージするイラストやデザインを盛り込んだテスト版の方が、
よりよい感想がもらえるという実績もあります。

複雑なゲームの場合は、サマリーもあると喜ばれます。

手間がかかりますが、テストプレイをする際は検討した方がいいでしょう。

できるだけ気持ち良く、楽しんでもらいましょう!!






■準備を忘れない

テストプレイの直前まで、仕様の調整をすることがよくあります。

カードの枚数や、数値変更。
ときにはデザインを大きく変えることもあるでしょう。

新旧のコンポーネントを持ちこむケースもあるとは思いますが、
きちんと整理していないと、セッティングに手間取ることもあります。
最悪の場合、部材が足りないことも・・・。

テストプレイをスムーズに行えるよう、
前日までに準備し、きちんと仕分けしておくといいでしょう。







■どういう層に遊んでもらいたいのか決めておく

初心者向けなのか、それともゲーマー向けなのか。
最近では女性やファミリー層に遊んでもらいたいゲームも増えてきましたね。

遊んでもらいたい対象がどのような層なのか、
自分なりに決めておくとよいでしょう。

テストプレイをお願いする場合、参加者が対象の層でなくても、
それを考慮した上で遊んでもらえると結果に違いがでてきます。





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■どの段階のテストプレイなのか

テストプレイに持ち込む場合、いくつかの段階があると思います。
自分がなにをテストしたいのか、きちんと把握したいですね。


・ゲームとして成り立っているのか

・ゲームとしておもしろいのか

・テーマとシステムが合致しているのか

・バグ・エラーがないか

・イメージしているプレイ時間に収まるのか

・イラストやデザインが遊びやすいか

・インストして伝わりにくい部分はないか


誰とテストプレイをするかで変わってきますが、
それほど親しい人でないならば、
最低限ゲームになっているものを持ちこむようにしたいです。






■だれにテストプレイしてもらうのか

当然のことながらテストプレイしてもらう相手によって、
評価の基準や結果が変わってきます。

・ひとりまわし(作者自身が別人格として)

・家族、友人など

・ゲーム会参加者

・ボードゲーム制作者


多くの場合、ひとりまわしからのスタートでしょうかw

できれば信頼の置けるプレイヤーに、
定期的にテストプレイをお願いできるといいですね。

初プレイの感想というのも結構重要!!
ある程度できあがったものを、
ゲーム会などで初見の方にテストプレイをお願いすることもあります。

最近では制作者同士のテストプレイ会も盛んに行われています。
交流の機会にもなるので、参加するのもいいでしょう。






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■インストが出来るようにしておく

テストプレイの現場では、未完成のゲームが持ち込まれます。
当然のことながら、わかりづらいですw

持ち込んだゲームがどんなものなのか、
きちんとインストできるようにしておきたいですね。


・どういう世界観なのか

・ゲームの流れ

・勝利条件やゲーム終了条件


不確定なものでも、ルールは紙に書き出しておくことをおすすめします。

頭にあるルールだけでテストプレイしてしまうと、
ルール抜けが発生したり、伝え間違えしてしまうこともあります。

あぁ、せっかくの時間が台無しに・・・。

 
 
 
 
 
 

■インストもテストする

テストプレイで意外と重要なのがインストのテストです。

制作しているゲームが、インストしやすいかどうかは重要な要素なのですが、
わりとおろそかになることが多いですね。

自分以外の購入者が、どういう風に遊ぶのかを想像しながら、
インストしやすいゲーム制作を心がけたいですね。

インストした際に、わかりにくい部分は、
次回のテストプレイまでに改善したいところ。


・覚える要素が多い

・アイコンや数値がわかりにくい

・専門用語が多い

・世界観がイメージできない


こういった場合、サマリーを用意したり、
よりわかりやすいインストができるように工夫が必要でしょう。

のちに説明書を制作するときの課題点にもなります。


 
 
 



■プレイ時間を計ろう

テストプレイの際は、インストや実際のプレイ時間が
どれくらいかかったかを記録しておくとよいでしょう。

次回テストプレイをしてもらう際の目安にもなります。






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■テストプレイの結果をどこまで反映するのか

ハッピーゲームズでは、好みに合えばどんどん採用していきます。

ただし、いただいた意見を鵜呑みにするのではなく、
じぶんなりに検証し、消化したうえで採用するようにしています。

また、仕様を変更する時は、作者自身の意志で決断しましょう。
(他人のせいにしない)






■どれくらい仕様変更するのか

テストプレイでいただいた意見を反映させて、
どれくらいプレイ感が変化するのか検証する必要がありますよね。

当然のことながら、テストプレイを繰り返すことになります^^

とはいえ、テストプレイができる回数にもかぎりがあるので、
複数のアイデアを一度に盛り込みたくなるところ。

ところが、そうした場合、
なにがきっかけでプレイ感が変わったのか
わからなくなることもあるのです。

まぁ、面白くなっていれば結果オーライですが、
そうならないことが多い気がしますw

小さな仕様変更を繰り返すことが、近道になるのかもしれませんね。






■修正の整理整頓

テストプレイを繰り返していると、
どこで仕様変更をして、どんなリアクションがあったかわからなくなることがあります。
情報が新鮮なうちに、メモや修正記録を残しておくといいでしょう。

場合によっては、仕様を戻すこともありますよ!

また、前回のテストプレイから1ヶ月寝かしていると、
どの仕様が最新版なのか、わからなくなることもよくありますw

テストプレイ用のコンポーネントはつねに整理しておきましょう。





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■ダメ出しされても怒らない

テストプレイでは、当然ダメ出しされることもあります。
むしろダメ出しされることの方が多いのです。

テストプレイでいただいた感想はどんなものでも大切にしたいですね。

とはいえ中には口の悪い方もいるのが現実です。
間違っても、キレたり、怒ったり、暴れたり、泣いたりするのはやめましょう。

どうしても立腹止まないときは、『単にその方の好みに合わなかっただけ』と思いましょう。

実はダメ出しが出るのはまだマシな方で、
なんの意見も出て来ない、いわゆる『お葬式』と呼ばれる、沈黙状態になることもあるんですよ……

ヒイィィィ……(過去の記憶が蘇った)






■ダメ出しされてもすぐに諦めない

テストプレイの結果が悪くても、かならずしも失敗作とはかぎりません。

別の方に遊んでもらったり、ちょっとした工夫を加えただけで、
ゲームの評価ががらりと変わることも多々。

どうしてもうまくいかないときでも、
きちんと記録を残しておくことをおすすめします。
後日、別のゲームを作るときに、アイデアを活かせることもあるのですから!





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■どこまでテストプレイを続けるのか

『テストプレイをしすぎると個性がなくなる』と言われたこともありますね。

色々な方の意見を聞いているうちに、自分でも何が作りたかったのかわからなくなるケースや、
テストプレイを繰り返すも、大きな打開案が出ぬまま、ズルズルと作り続けることも。

なにかしらかの目標を決めておくといいですね。

多くの場合は、ゲームマーケットに向けた入稿締切に向けて調整を続けることになるのでしょうか。
自分自身が納得できる仕上がりのものを世に出したいですね。






■情報を仕入れる

テストプレイの現場は、
使っている印刷所、部材の仕入先、宣伝・出展方法など、
情報交換をする場所でもあります。

わからないことがあれば、質問できるよう用意をしておくといいでしょう。





■情報の公開

テストプレイの様子をtwitterなどで見かけることが多くなりました。

未完成の作品を公開することに抵抗があったり、
マネされてしまうという懸念もありますが、
ハッピーゲームズでは、なるべく公開するようにしています。

早い段階での宣伝活動になりますし、
なにかしらの反応があれば、モチベーションもあがります。

ただ、公開のタイミングはケースバイなので、
きちんと考慮した方がいいでしょう。




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■メンタルを鍛える

テストプレイを含め、ボードゲーム制作をしているといろいろなことが起きます。
趣味の範囲で制作しているのであれば、無理のない範囲で楽しく進めたいですね。

以前にtwitterで『ボドゲ制作者死亡かるた』というネタをやりました。
あるあるネタをまとめたものですが、なかには辛口なものも含まれていますw

テストプレイの現場でも見かけるネタが多数含まれているので、
チェックしておくとメンタルが鍛えられるかもしれません。

ボドゲ制作者死亡かるた





■最後に『ありがとうございました』の一言を忘れずに!

多くの場合、無償で時間を割いてもらい、未完成品をプレイしてもらうことになります。
最後に『ありがとうございました』の一言を忘れないよう!!






また思い出すことがあれば追記していきます。

 
  
 
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既存のゲームをカスタマイズ その3 [■ゲーム制作おぼえがき]

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これまでにも既存のボードゲームを
遊びやすくカスタマイズする提案をしてきましたが、
今回はその第3弾『THE REFUGE-ザ・レフュージ-生存競争』編です。


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『THE REFUGE-ザ・レフュージ-生存競争』は、
ゾンビが溢れる市街地から脱出するボードゲーム。


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盤面に載せきれないほど大量のゾンビコマが用意されていて、
これだけでテンションが上がりますw


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もちろん、プレイヤーの分身となるキャラクターのコマも、
立体で色分けされています。

ただ残念なことに、プレイしていると、
誰がどのコマを担当しているのかわからなくなることがあります。

ゴールを目指すレースゲームなどでは、
プレイヤーの手番順が重要な要素になります。
できればわかりやすくしたいですね。



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そこでパッケージに使われている各キャラクターのイラストを使って、
『キャラクターカード』をつくってみました。


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各キャラクターのイラストと、
担当カラーをレイアウトしただけのものですが、
わりと雰囲気出ましたね^^。


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実は女性キャラのイラストが一枚足りないので、
色変えして格闘ゲームの2Pキャラのように加工してみました。
(インストするときは姉妹という設定にしています)


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裏面はルール説明用の簡単なサマリーになっています。

シンプルなルールでも、言葉だけではヌケが出たり、聞き逃しがでることも。
ちょっとした工夫ですが、格段に遊びやすくなりますね。



『THE REFUGE-ザ・レフュージ-生存競争』をお持ちの方は、
ぜひチャレンジしてみてください。
 
 
 
追加〜〜〜〜!!!!


『THE REFUGE-ザ・レフュージ-生存競争』の
日本での代理人をされているcoZyさんから連絡があり、
今回制作した『キャラクターカード』を無料ダウンロードできるようになりました。

BGGに登録してある下記のアドレスにPDFがあります。
A4サイズで両面ありますので、ぜひお試しください。

キャラクターカードPDF 無料ダウンロード






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ハッシュタグとまとめをつかってみる [■ゲーム制作おぼえがき]

ゲームマーケットの告知をお金をかけずにやる方法として、
twitterでの宣伝が効果的ですね。

単発的な告知だと、タイムラインの流れの中で埋没することも多く、
なかなか広まりません。

そんなこともあり、出展者が共通して使えるハッシュタグを用意して、
みんなで盛り上げる企画が立ち上がることも。

集まったツィートをまとめれば、継続的な宣伝になるので有難いです。

今回は『シュッとした北のまとめ職人』ことCygnusさんの手法を真似て、
お試しすることにしました。

つかったハッシュタグは『#無言でゲムマ春出展作品をあげる見た人もやる』。

紹介文を使わずに、画像だけでゲームを紹介していきます。
気になったものは、自分で調べてみましょう!という潔さが気に入りました。

画像を載せるだけなので、ツィートする方も楽ですね。


matome.jpg

ツィートの取りまとめは『togetter』を使用しています。


【まとめ】無言でゲムマ春出展作品をあげる


以前にも何度か使ったことがありましたが、最近ご無沙汰していたので、
使い方をすっかり忘れていますw

それでも感覚的に使えるので、それほどハードルは高くないですね。


いよいよゲームマーケット2018春まで、10日ほどになりました。
すでに取り置き予約が開始されているゲームも多数あります。

見逃しがないよう、情報をチェックしていきたいですね!
 
 
 
 
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ホビージャパンゲーム公募に応募してみた [■ゲーム制作おぼえがき]

国内外のボードゲームを販売しているホビージャパンでは、
キックスターターで200%以上の達成率を記録した『老師敬服』を皮切りに、
国産のオリジナルゲームのライセンス交渉を行っています。

本日はその『老師敬服』につづく作品として、
第0回に応募された50件の中から製品化に向け、二つの作品が発表されました。

第0回ホビージャパンゲーム公募




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第0回のゲーム公募にはハッピーゲームズも
『幻影探偵団』を応募いたしましたが、残念ながら落選。

今回はホビージャパンの許可をいただき、
デベロップチームによる『幻影探偵団』のレビューを紹介したいと思います。


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・「幻影探偵団」につきまして
ヴィジュアルの良さ・ゲームの持つ雰囲気に関しては、今回応募いただいたゲームの中で随一のものでした。
ゲームシステムについては、うまくまとめられていると感じる一方、「Salem」「4人の容疑者」など幻影探偵団の後に発売された他の推理ゲームなども含めて、突出したオリジナリティを見出すことができませんでした。
「謎男」の存在が他の推理ゲームと違い、オリジナリティとして大きいのですが、逆に謎男の存在で推理の仕方がかなり難しくなり、ロジック表の書き方も大変になります。ロジックゲームが苦手な人にとっては更に厳しいかもしれません。
また、時計の進行ですが、一般的に自分のキャラのうち一人は居場所がばれることが多いですし、特殊カードのことを考えても一つは宝石を取りたいのですが、時計の進行がコントロール出来るようでできないというのをもどかしく感じました。
上記の理由から、今回は採用を見送らせていただきます。

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応募した作品は社内できちんとプレイしてもらえているようです。

今回のように落選した作品にもレビューが届けられます。

現在、ゲームマーケット春に向け、
『第1回ホビージャパンゲーム公募』の応募が開始されています。

気になる方はチャレンジしてみてはいかがでしょう。
落選してもレビューをもらえれば、
自分の作品がどのように評価されているのか、参考になると思います。
 
 
 

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