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手作業での挑戦! [・制作ノート]

少部数とはいえ、ボードゲームを量産するのは大変です。

ゲームマーケットでもこだわりのある手製のコンポーネントを拝見しましたが、
そこにたどり着くまでに、たいへんな努力と試行錯誤が繰り返されたと思います。

今回は『傾国-KEIKOKU-』を手作業で制作することに切り替えてから、
試したことをいくつかご紹介します。



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カードやチップ類はもともと印刷にまわせるように
トンボやドブもついた状態で制作していたので、
手作業に移行する際に、面付けを多少手直しするものの、
基本的に流用することができました。


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ボードは印刷用につくった台紙をそのまま流用しています。
すでに折り目のついたボードに貼り込むので、それなりのコツがありますが、
それにについては、また別の機会に。


数をこなさなくてはならないので、
カッティングしやすいように工夫しておくと後々作業が楽になります。

一気に刷るのではなく、ここでも試作をすることをおすすめします。





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最近はこだわりのある手作り品をメインに扱うフリーマーケットや、
デザインフェスタなどのイベントが多数あります。
9月以降、そういった手作り品の要素を『傾国-KEIKOKU-』に
取り入れられないかと試作を繰り返しています。



IMG_3184.JPG

キャラカードは試作段階で、
通常の厚みのものと、倍以上の厚みをもたせたものの2タイプを用意しました。

厚いものはカードというよりも札という感じで、
こちらの方が良い意味での手作り感を演出することができると期待していました。

でもテストプレイをお願いする時に両方持ち込み、どちらが良いか質問しましたが、
残念ながら、通常の厚さの方がプレイしやすく、手のなじみが良いという評価。

厚いものは角丸処理ができないこともあり、通常の厚みを採用することになりました。


また、カードの小口は紙の地色が出ないように、
ペンで黒く塗りつぶしていたのですが、
気がつかなかった、気にならないという意見が多く、
実際の製品版ではボツにさせていただきました。トホホ。





赤青の木製コマは既製品を使用しているため、
何かしらの手を加えたかった部材です。

ゴム版画で中国の伝統模様のスタンプを作り、
金色のインクで押せば、オリジナル感が出るのではないか。

名作ボードゲーム『ローゼンケーニッヒ』のイメージで試作してみました。


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「・・・レン・・・コン・・・????」

試作品を見た、妻の第一印象を聞きボツ決定です(真顔

(残念ながら試作は上から色を塗ってしまったため、ゴム判の画像のみ)


う〜ん、振り返るとイマイチ地に足がついていないというか、
迷走気味ですね^^。

でも、こういった試みは楽しいです。






もちろん、成功した例もあります。


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気に入った外箱の部材が見当たらず、
いっそのこと100均のクリアケースでいいのではないかと思うようになり、
A5サイズのものを試作します。

・・・これが凄まじく評判が悪い。

「ここまでやって、なぜこの外観?」「チープにもほどがある」

「せめて帯ぐらいはつけたら?」「これなら出さない方がいいわw」

「もうひと手間かけたほうがいいんじゃ?」などなど、かなり手厳しい。



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その後も試行錯誤を繰り返し、
最終的には化粧箱に黒紙を貼ってもらい、
それに帯状のプリントを巻く仕様で落ち着きました。

店頭にあるボードゲームとは、ちょっと違った雰囲気を出せたのではないでしょうか。

少し開けにくいですが、個人的には気に入っています。

いかがでしょうか?
手に取った方のご意見も知りたいところです。





IMG_3316.JPG

初参加のため経験値が低く、分からないことだらけでしたが、
手作りでの制作を決断した以降は、

やれることは全部やってみる

という気持ちで、なんでも試すようになりました。
無駄に見えることでも、あとで活きてくるケースもありますしね。

もちろん、本業や家庭をおろそかにしないことが前提ですが(笑)





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