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ゲームボードのつくりかた-その2 [・手づくり講座]

昨日に引き続き、ゲームボードのつくりかたです。


今回はスプレーのりを吹き付けたボードにプリントを貼り込みます。


でも、そのまえにプリントについてちょっと説明を加えます。






IMG_3609.jpg

今回貼り込む四つ折りボードはA3サイズです。
A3ジャストでプリントすると、四隅に白フチができるし、トンボも配置出来ません。

A3ノビで出力できるプリンターがあれば問題ありませんが、
そうでない場合は、このように2つに分けてプリントしてもよいでしょう。



IMG_3610.jpg

『傾国-KEIKOKU-』は印刷できるように、すべてのものにトンボがつけられています。

ちなみにトンボとは四隅につけられた、印刷用のしるしのこと。
上の画像は角トンボと呼ばれるものですね。

実際のサイズより3mmほど絵柄を延長(印刷用語でドブといいます)して、
裁断するときに多少ずれてもいいようになっています。



IMG_3612.jpg

ボードの天地左右の中央には、センタートンボと呼ばれるしるしもあります。

今回はこのセンタートンボを目印に、
ふたつのプリントの重なる部分を事前にカットします。



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カットするとこんな感じです。

A3のボードを一気に貼るのは難しく、
ちょうど真ん中でふたつに折れることから、
あらかじめプリントを2分割する方法をとりました。








では、いよいよ貼り込み作業の開始です。


作業時間は1分が目標です^^



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こんな具合にスプレーのりを吹き付けたボードの中央部に
プリントを合わせていきます。

3mmのドブがあるので、多少ズレても問題ありません。
ボードの折れ線に合わせて、丁寧に貼りましょう。



IMG_3618.jpg

貼り込みにはガーゼタオルのような、やわらかい布を使います。

圧力も分散するし、ボードに傷がつきにくいのでおすすめです。
まだ、もう半面あるので、最初はざっくりと仮貼りでいいでしょう。



IMG_3630.JPG

残りの半面もボードのセンターから合わせていきます。
隙間が出来ないように注意しながら貼っていきましょう。



IMG_3621.jpg

ボードの接着面にホコリやゴミが付着すると、貼る時のじゃまになるので、
ピンセットやデザインナイフを用意しておくと便利です。
素手でやるとベタベタになります(笑)。



IMG_3623.jpg

プリントが2枚とも貼れたら、今度はしっかりとガーゼタオルで接着していきます。
ボードの端などは剥がれやすいので、入念にやりましょう。



IMG_3639.jpg

この段階で、プリント面が谷折りになる部分をチェック。

ここはどうしても接着面にムラが出来やすくなります。
気になる場合は、ガーゼタオルでしっかりと押さえつけて、
なるべく浮きやシワができないように調整しましょう。



IMG_3631.JPG

量産する時は、ここまでの作業を繰り返すと効率がいいですね。

注意してても、手などにスプレーのりが付着することもあるので、
定期的に手洗いなどをして、汚れないように作業しましょう。





IMG_3634.jpg

最後は裏返して、余分な部分をカットします。
萬印堂ボードは角丸になっているので、プリントもきれいにカットしてあげましょう。


IMG_3633.jpg

片面のみセンター部分で分割されるので、その部分のカットも忘れずに!!
あわてて反対側をカットしないように注意しましょう(笑)




IMG_3637.JPG

これでようやく完成です!!

いかがでしょうか?思ったよりも簡単でしょ????

テスト用のボードからはじめて、かなりの数を作りましたが、
この方法を使えば、わりと楽に作れます。

プレイシートしかない市販のゲームでも、
この方法を使えば、オリジナルのボードが作れますよ^^





貼り込みに失敗した場合、剥離剤を使うこともできますが、
ボードに汚れが残り、再利用が難しいこともあります。

できれば失敗することも考慮して、多めに部材を調達することをおすすめします。






印刷業界では絶対に必要なトンボやドブ。

『傾国-KEIKOKU-』の手づくり作業でも、かなり効果を発揮しました。

知っている方も多いとは思いますが、
ほんのちょっとだけ、補足説明をしたいと思っています。



そんなこんなで、また次回!!





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Takashi Sakaue

始めまして!
名古屋でボードゲーム開発をしております、坂上と申します。

ボードの製作手法、興味深く拝見させて頂きました。
ボードの手貼りは最適なのりの選定ができず保留しておりましたが、
スプレーのりというものがあるのですね。

早速トライしてみようと思います。
有難うございました!
by Takashi Sakaue (2013-02-20 15:30) 

RYO

坂上さん>
はじめまして!
スプレーのりは記事にも書きましたが、
換気のできる環境で、飛び散らないように作業してください。
一度付着すると、本当に落ちないんですよ・・・orz

わからないことがあれば、質問してくださいね^^

出来上がりを楽しみにしています!!
by RYO (2013-02-20 18:38) 

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