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ゲームの世界観を広げてみる [-制作ノート]



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制作の初期に世界観を広げるため、
『幻影探偵団』を映画や小説にしたらどうなるか、検討したことがあります。

ゲームのなかのやりとりが、そのまま映像化できればいいのですが、
やってみるとなかなか難しいものですね。
アナログゲームをモチーフにした作品として、
映画『人狼ゲーム』『クルード』、小説『六花の勇者』などがありますが、
どの作品もそれぞれ工夫を凝らしていますね。



アイデア帳に残っているメモを見ると、
現在の仕様と違う部分もあったので微調整しましたが、
歯車館に到着してから、真相解明までの流れをまとめてみました。









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歯車館への招待

怪人〈髑髏王〉からの招待状を受け取った、それぞれの探偵団のメンバーたち。
自動車、人力車といった乗り物や徒歩で、歯車館にひとりずつに到着。

玄関ホールに入った面々は、小テーブルに置かれた、注意書きを目にする。

《この館のそれぞれの部屋に用意してある小箱を受け取り、合図とともに上階・展示室に集まりたまえ》

不審に思いながらも、集まった面々は指示どおり、ひとりずつ部屋に入る。
歯車館の部屋には、からくり道具のコレクションが展示されており、
からくりの歯車を起動することで、小箱を入手する。

小箱には黒表紙の名簿、イニシャルが書かれたメモ、拳銃などが入っていた・・・。






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展示室に集合

小箱を調べていると、歯車館の中央部にある時計塔の鐘が鳴る。

その合図に合わせ、館に集まったメンバーは、展示室に向かった。

展示室には、館の見取り図が置かれ、
壁を覆うように多数のオートマタ(自動人形)のコレクションが並べられていた。


全員が展示室に集まったのを見計らったように、
1台の少女のかたちをしたオートマタが動きだし、
〈髑髏王〉からのメッセージを書き始める。

《互いに尋問を繰り返し、限られた時間内に、私(髑髏王)を見つけ出すのだ・・・》

メッセージから、館に集まった面々が、
4つの幻影探偵団のメンバーと、〈髑髏王〉であることを知らされる。

メッセージが書き上がるのと同時に、展示室の正面にある時計塔の格子窓が開く。
その向こうには、囚われた令嬢に向かって、冷酷なノコギリが少しずつ近づくの見えた・・・

混乱のする一同。

オートマタがさらなるメッセージを書き上げる。

《自分から正体を明かせば、全員殺される》

《一定時間が経過するごとに、諸君にヒントと宝石を授けよう》

《時計塔の鐘が12時を告げる時、令嬢は血塗られた芸術品になるだろう》






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〈髑髏王〉を見つけ出せ!!

館のようすを調べる者。

参加者を誘惑し、情報を引き出そうとする者。

酒を酌み交わしながら、会話をする者。

展示室に残り、オートマタのメッセージを待つ者。

ひとり個室に篭る者。

小箱の中身からヒントを探す者。

幻影探偵団のメンバーたちは、それぞれ〈髑髏王〉を割り出そうとする。

いくつかの情報から、正体がバレた〈記者〉!
その瞬間、部屋に仕掛けられた毒矢が〈記者〉襲う!!

正体がバレることは、死を意味すると悟る。
沈黙する一同をよそに、再びオートマタが動き出す。

《「朧」のメンバーは上階に2人、下階に1人・・・》





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〈影男〉現る!!

〈記者〉の死は、他の歯車館にいる者に知らされる。
だが、死んだはずの〈記者〉は、客室〈人馬の間〉で生きていた!?

混乱するなか、居合わせたひとりが、変装の達人〈影男〉の噂を思い出す。

次々と姿を変え、参加者を翻弄する影男。
自分の目的が髑髏王を裏で操る〈あのお方〉を倒すことだと告げ、姿を眩ます。





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さらなる惨劇

機関室から地下道を通り、時計塔に潜り込もうとした〈柔術家〉。

宝石を奪い、館から逃げ出そうとした〈宝石商〉。

さらなる犠牲者が、惨たらしい死を迎えた・・・。

制限時間が迫る中、残った幻影探偵団のメンバーたちは、
もう一度展示室に集結し、髑髏王の正体を見極めようとするが、
オートマタが最後のメッセージを書き上げようとした刹那、
歯車館に銃声が響く!!



「真相解明!すべての謎が解けたよ・・・」

不敵な表情で、ある者が事件の終決を宣言する!!






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ゲーム中では、アクションカードとして表現していたものを小道具などに置き換えたり、
ゲームボードにレイアウトされていた無数の西洋人形を、オートマタとして物語に登場させたりしています。
全体として90分程度のスリラー映画をイメージしましたが、
それぞれの探偵団の背景や、エンディングまで含めると、とても収まりきれませんね。

とはいえ、こうした物語を作ることで、
ゲームの流れを確認でき、イメージを膨らますことができました。
世界観を大事にした作品を作る場合、試してみる価値はありそうです。

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