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サークルカット備忘録 [・出展おぼえがき]

ゲームマーケットに出展する際に、
必ず制作するのがカタログに掲載するサークルカットです。

ありがたいことに、ハッピーゲームズはサークルカットを褒めていただくことが多いので、
今回は制作する上で注意している点などを備忘録としてまとめていきます。



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2018秋向けのサークルカットです。
今回は試験的にQRコードを掲載してみました。

個人的にはQRコードはあまり使わないのですが、
iPhoneのカメラでも自動読み取りが可能になり、
最近需要が増えてきているように思われます。

ありがたいことに、ネットを検索すれば、
無料でJPGやEPSでQRコードを作れるサイトが複数あるので手軽に試せます。

QRコード無料制作『QRのススメ』


とはいえ、いくつか注意したい点もあります。


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過去のカタログをみると、10mm角のQRコードを多く見かけますが、
iPhoneのカメラだと読み取れないケースがありました。

専用アプリを使用すれば、ほぼ確実に読み取れますが、
暗い場所や、レイアウトによっては難しいケースもありそうですね。

QRコードを使用する場合は、下記の点を注意するといいでしょう。

・QRコードのサイズを変更したサークルカットをつくり、プリントしてみる。

・プリントしたものが読み込めるかチェックしてみる。

・実際のカタログは紙が薄いため、裏の印刷が透けてくる。
 影響が出てもいいように大き目が安全。

・QRコードは読込先のURLが短い方がシンプルになる。できるだけ整理したい。




QRコードのサイズ変更を、めんどくさがる方もいるかもしれませんが、
ハッピーゲームズではサークルカットを制作する際、
かならず複数のデザインを制作しています。



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こちらは前作『グラギャモン』のサークルカットです。



同じ素材を使っていますが、レイアウトや文字配置、背景色で、
これだけ違いが出てきます。

サークルカットを作る際に気をつけているのは下記の点でしょうか。



・サークルカットに記載したい内容は、事前に書き出しておき、ヌケのないよう注意したい。

・キャッチコピー、世界観、イラストなど、目立たせたい順番を決めておきたい。

・細かい文字の場合、明朝系のフォントを避ける。

・奇抜でPOPなフォントを使う場合、文字内容がきちんと読めるか確認する。

・ゴシック系の太い書体を使った場合、文字がツブレないか確認する。

・サークルカットはモノクロ掲載。カラーで制作して最後にモノクロ変換しただけだと、コントラストがぼやけた残念な仕上がりになる。モノクロでの見栄えを注意したい。

・サークルカットの入稿形態はJPG。イラストレーターなどで制作したモノクロデータをJPG変換にすると、BL100%にしていた部分でも、若干薄くなることがあるので注意したい。

・カラーの画像データは、できればモノクロになることを考慮して、個別にコントラストなどを調整したい。面倒でも、これをやるだけで見た目が大きく変わる。






こうした注意点を考慮しながら作ったサークルカットは、
かならず原寸でプリントアウトして、どのように見えるのかを確認しましょう。

プリントアウトしてみると、思わぬミスが見つかったり、
モニターとの違いに驚くことも多々あります。

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こちらは『幻影探偵団』のサークルカット。
時間に余裕があれば、プリントアウトしたものをカットして、
過去のゲムマカタログにレイアウトしてみるといいでしょう。

文字量が多い、白地が多い、イラストがメインなどなど、さまざまなサークルカットがあります。

自分がつくったサークルカットがどのように見えるかよくわかります。



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カタログを拡大してみました。

このように紙は薄く、裏の記事が若干透けてきます。

こうしたことも考慮しながら、目立つサークルカットを作っていきたいですね。
 
 



また思い出すことがあれば追記していきます。

参考になれば幸いです。
 

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