SSブログ

需要あるのか?ないのか??? […制作ノート]

記録をすり合わせてみると、
きっかけはゲームマーケット2016秋のようです。

『迷家-マヨイガ-The Lost Village』を制作したものの、
ゲームマーケットへの出展はなく、
会場の様子を動画撮影してみたけども、
やはり物足りなさを感じたようですね。

12月の年末進行が終わったあたりから、
仕事の合間に『グラギャモン』の直接の原型となる試作を始めています。


ゲームマーケット2016秋 動画レポート



IMG_7284.jpg

とはいえ、前回お話しした経緯もあり、
バックギャモンをモチーフにしたゲームに需要を感じていなかったため、
はじめはプライベート用として、ルールはそのままに、
既存のバックギャモンから逸脱した『なにか』を作れないか?
という程度のものだったと記憶しています。

出入りしているゲーム会などにも、バックギャモンをよく持ち込みますが、
2人用の伝統ゲームということもあり、なかなか遊んでもらえる機会がありません。

また、インストしていても、盤面から動きをイメージしにくく、
他のボードゲームに慣れている方でも、
途中でルールを再確認することが多いです。

そこで、分かりにくさの原因を改訂すれば、
どんなものができるのか試すことにしました。
当時のメモ帳をみるといくつかの箇条書きと、ラフスケッチがありました。

・初期配置をいれたい

・ゴールとコマの動きをわかりやすく

・縦方向にバーがあるため、動きがわかりにくい

・こんどは子供向けではないエロティックなデザインがいいネ!!







IMG_2103.jpg

メモ帳に書きためたアイデアをまとめた試作第1号。
A3サイズにどれくらい情報を入れられるか検討したものですね。

素材集のイラストを使い、ざっくりと組んだものですが、
この時点で『グラギャモン』につながるイメージができています。

全体のデザインはピンボール台をイメージしながら、
コマの動きを分かりやすく説明しやすいようにまとめています。

下部のハートはポイントマッチ用のカウンター。




IMG_2104.jpg

こちらはTシャツの背面にプリントしたらどうなるか検討したもの。
素材に関しては、最初期から厚紙ボードを使わないことが前提。

・アクリル板(ブラックライト対応)
・布地(化繊、線のディテール細かくできるなら)
・使い捨ての薄い紙(普及用として)
・木版(レーザー加工?)

可能かどうかは別として、アイデア出しをしています。

この当時はシルクスクリーン印刷も検討しており、
色数を制限していますね。



IMG_2105.jpg

2017年1月ごろには、『グラギャモン』のイメージがほぼ出来上がっていますね。

今回のデザインならイケるんじゃ????
という漠然とした期待感を持ったものの、
親しいゲーム制作者に意見を聞いてみると、
あまりピントこないという反応が返ってくるばかり・・・orz




・・・需要があるのか? ないのか????

こうなると、やはりゲーム会に持ち込んで、反応を見るしかありませんね。




IMG_0199.jpg

いくつかのゲーム会や、制作者のテストプレイ会を渡り歩いたのは、
2017年の2月ごろでしょうか。

非公開で進めていた試作の画像を
TwitterなどにもUPして反応をみるようにしています。



IMG_0150.jpg


まだ細かな仕様は確定していませんが、
インスタ映えするコンポーネントになるよう、
繰り返し仕様変更していますね。

シルクスクリーン印刷を諦め、
オフセット印刷することを前提にデザインを変えています。
仮タイトルの『GraGammo(グラギャモ)』の表記が
ボードに記載されています。



IMG_0201.jpg

この頃になると、テストプレイをしていると、
まわりにギャラリーが集まるように!!

『え?なに????ギャモンなの????』という驚きや、
『おしゃれ!バックギャモン知らないけど面白そう!』といった、
これまでにはない反応が返ってきます。


『これ発売するんですか?欲しいです!!』

そんな声がまわり聞こえてくる頃には、
この企画やれるんじゃない????という
自信が少しずつ生まれていますが、
確信に至るまでには程遠い状態です。





IMG_0321.jpg

それでも、テストプレイを繰り返す中で、
改良点も指摘していただき、
完成度は格段に上がっていきます。

・ピップ(ゴールまでの距離)を組み込む

・ポイントのグラデーションの調整

・対照だったポイントの突起やグラデーションの変更

・グラスをダイスカップにする

3月〜4月にかけての試行錯誤で、
通常のバックギャモンとして
十分なプレイアビリティを得ています。

追加要素となるドランクカード以外のデザインは
ほぼ出来上がっています。
 
 
 
さて、仕上がりとしては満足できるものになりましたが、
この企画を進めるならば、
どうしても意見を聞かなければならない方々がいらっしゃいます。



・・・そうです、バックギャモンプレイヤーのみなさんです!!



なかなかハードルが高いことですが、
5月には『グラギャモン』の試作品を持って、
年1回開催される祭典『バックギャモンフェスティバル』に参加。
こ意見を伺うことになるのです。


 
 
つづく
 
 
 
 
 
nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:ゲーム