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パッケージはゲームの顔 [・フリップフロップエージェンツ]

パッケージはゲームの顔ともいえる部分です。
どんなに面白いゲームでも、
プレイ意欲がわかなければ遊んでもらえません。

今回は「フリップフロップ・エージェンツ」の
パッケージデザインを中心に話を進めたいと思います。



ALL2+.jpg

「フリップフロップ・エージェンツ」では、
カードで使われているイラストを組み合わせて、
ひとつの絵柄なるようにしています。



image0818_RGB.jpg

最初期に検討したデザイン案です。
カードで使われている「モブ」以外のメインキャラ総出演。
オールスターキャストのスパイ映画をイメージしています。

キャラのサイズやトリミングでメリハリをつけていますが、
小箱サイズのデザインとしては、ちょっと要素が多いですね。

この段階で作者の齋藤さんと打ち合わせ。
作品としてのメインキャラを「ジゴロ」ではなく、
「レフティ」にしたいという提案をいただく。

「007」などのスパイヒーローものなので、
「ジゴロ」を主役にイメージしていましたが、
殺し屋である「レフティ」のイラストの方が気に入ってもらえたようです。




image0822_RGB.jpg

自分の中では「レフティ」は端役だったので、
主役に見えるよう表情を変え、
イラストをバージョンアップすることにしました。

背景色はカード裏で使用している黄色を採用していますが、
地球儀があるなら青の方がしっくりくるというご提案をいただいて、
さらに再調整を進めることになります。




BOX1.jpg

最終的にはこちらのデザインになりました。
あらためて比べてみると、
キャラクターの表情や小道具も、
カードの修正に合わせ、少しずつ手直ししてますね。

「フリップフロップ・エージェンツ」のタイトルロゴは英語表記がメイン。
カタカナと比べ、どうしても視認性が劣り、雰囲気重視になります。

スペースの狭いパッケージ側面では、ロゴの英語部分を縮小し、
カタカナをメインにして視認性を上げています。

側面上部は本来なら文字の向きが180度逆になりますが、
小箱ゲームではこの向きを採用するケースが多く、
相談の上、採用しています。




BOX2.jpg

つづいて裏面です。

小箱の場合、掲載できる情報がかなり絞られます。

デザインする際は、内容物やロゴなど、外せない情報を
できるだけコンパクトにレイアウトしています。

カードサイズは表記すると喜ばれますね。

注意事項は文字は小さくても目立つように配色しています。

・・・が、当初オプション予定だった「カード立て」が、
印刷入稿後、封入特典にできることにw



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こちらは齋藤さんからいただいている文字原稿。
文面にもあるようにアレンジしてレイアウトしています。

小箱の場合、ゲーム内容の原稿はできるだけ短い方がいいですね。

「どういうゲームなのか」「どういう世界観なのか」
この2点の内、どちらを優先して伝えるかを
イメージしながらレイアウトするといいでしょう。





JKT3D_RGB.jpg

依頼主であり作者の齋藤さんはかなり決断が早く、
スピーディな対応をしてもらえたので、
「フリップフロップ・エージェンツ」は予定より早く入稿できました。

デザインを進めるうえで、テンポはとても重要です。

スケジュールに余裕ができれば、
新しいアイデアを試すこともできます。




「フリップフロップ・エージェンツ」での経験は、
BrainBrainGamesさんの次作「ビアヘックス」でも活かすことができました。


「ビアヘックス」に関しても、近いうちに書いてみたいですね。



3月28日にインデックス大阪で開催される「ゲームマーケット大阪」では、
P17ブースにBrainBrainGamesさんが出展いたします。

もちろん「フリップフロップ・エージェンツ」も販売されていますので、
会場に行かれる方はぜひチェックしてくださいね!


BrainBrainGames公式サイト




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