ファミリー向けに試作するにゃー […制作ノート]
残念ながらボツになった『すごろく商店街』ですが、
『グラギャモン』で、
いくつかのアイデアを引き継いでいます。
・盤面を左右非対称にする
・バー(『すごろく商店街』ではPOLICE)をセンターから外す
・初期配置をわかりやすくする
・ピップ(ゴールまでの距離)を表記する
・どこがゴールなのか明確にする
・ゲームにストーリー性を持たせる
ファミリー向けのデザインに変更する場合でも、
このアイデアは継承することにしています。
記録として残している最初期のデザインですね。
検討用なので、かなりシンプル。
下記の検討をしながら、
『にゃんこならべ』の盤面デザインから
大きく離れないように注意しています。
・盤面がわかりやすいように情報量を減らす
・小学校低学年でも遊べるように、なるべく文字を入れない
・初期配置にネコの好物のサカナのイラストを使い、わかりやすくする
・ピップを色分けして、どちらの数字なのかわかりやすくする
・『バー』を子供にもかわりやすく『ふりだし』にする
・ポイントの三角形を尖らないように、丸みを持たせる
・ゴールには親猫のシルエットをレイアウトしてわかりやすく
A3サイズの盤面に『にゃんこならべ』のコマが流用できるのか、
実際に試しています。
コピー用紙にプリントしたものですが、
イメージどおりにプレイ出来ました。
『にゃんこグラギャモン』という名称で、
制作過程をの画像をtwitterにアップしたのも、この頃でしょうか。
『にゃんこならべ』の購入者がバックギャモンを楽しみ、
四つ折りの状態で化粧箱に収まるように、
サイズを縮小しています。
前回からテストプレイをして、細部の修正を繰り返していましたが、
大きくは下記のような変更をしています。
・『ふりだし』の文字をはずして、サカナをレイアウト
・ゴールはネコのシルエットから、家をイメージする『キャットタワー』に
・『にゃんこならべ』の化粧箱に入るよう縮小
予想以上に反響があり、企画の手応えを感じています。
とはいえ、ここまでやっておきながら、勢いで作った試作品。
それなりに楽しめるものができましたが、
他の制作者がつくったゲームのコマを流用した企画です。
そのまま販売するわけにはいきません。
そこで、『にゃんこならべ』の作者・福井さんに許諾をいただき、
期間限定でネットプリントでの無料配布をすることにしました。
ありがたいことに、twitterなどでいただいた感想も好評!!
多数の方々に楽しんでいただくことになりました。
お子さんや、普段ボードゲームを遊ばない方にも興味を持ってもらえたようです。
『グラギャモン』では切り捨てたファミリー層に需要が感じられます。
ボードゲームの需要が拡大して、
『すごろく商店街』を企画していた頃とは
だいぶ流れが変わってきたみたいですね。
つづく
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