タイトルがなかなか決まらないの […制作ノート]
制作した作品を認知してもらう上で、重要なのがタイトル名ですね。
まずはじめに、タイトル名を決める時にチェックしていることをいくつか。
・タイトルから作品の内容をイメージできるか
・同名の作品や、間違えやすい作品はないか
・覚えやすいか
・twitterなどで検索しやすいか
・スマフォなどでタイトルを打ちやすいか
まず、ゲームのイメージと、タイトルがリンクしないと、
それぞれがひとり歩きしてしまい、なかなか認知度が上がらないものです。
ただ、似たようなタイトルがある場合、どうしても二番煎じに思われたり、
混同されてしますので、できれば避けたいところ。
また、英語タイトルにありがちなのですが、使い慣れない単語や、
なが〜〜〜〜〜〜いタイトル名だと、覚えてもらえないことも。
そうした場合、せっかく面白いと思ってもらえても、
後日Twitterなどで検索しようと思っても、
なかなかヒットしないこともしばしば。
プレイした方が情報を発信しようとした時も同様です。
スマフォからプレイ画像や感想を書こうとしても、
タイトル名が分かりにくかったり、
間違えやすいと投稿する機会が減ることになります。
タイトル名の選定については、
いつか『制作おぼえがき』でも取り上げてみたいですね。
『グラギャモン』はどんな感じで決めたのか。
上記のことを考えながらアイデア出しをしているので、
ハッピーゲームズの作品名は、ほとんど迷うことなく決定しています。
ただ、『グラギャモン』はいくつかの出来事があり、
二転三転することになりました。
『グラギャモン』は、初期は『GraGammo(グラギャモ)』を仮タイトルとしていました。
初期のテストプレイ用のゲーム盤には、
『GraGammo』という表記があります。
画像だと見にくいですが、小さく『グラギャモ』というカタカナも添えてあります。
『Graffiti(らくがき)』と『Backgammon(バックギャモン)』を
ミックスした仮タイトルですが、
最終的に『グラギャモン』になるまで、基本のコンセプトは踏襲していますね。
海外のグラフィティアートをイメージさせたかったのですが、
どうにも『グラフィティ』という単語が曲者でして。。。。
同じ単語でも『グラフティー』『グラフィティー』など表記は様々。
『グラフィック』などの別の単語とも間違えやすい。
しかも、タイプミスしやすいという、タイトルに使いたくない要素満載なんです。
『バックギャモン』という単語は伝統ゲームということもあり、
検索にヒットしやすい単語なので、そのまま使うにはよろしくない。
そこで、ふたつの単語を組み合わせた造語として『グラギャモ』としました。
『ン』を省いたほうが、語感が面白いと思ったのと、
バックギャモンのイメージから少し離したかったから。
もちろんTwitterなどに情報を上げる前に、
類似の作品がないかチェックしています。
検索性は良かったものの、もうひとつピンとくるものがなかったため、
英語フォントを組み合わせたもので、
長いこと仮タイトルとして、テストプレイを続けています。
布製ゲーム盤も初校までは『グラギャモ』のまま。
とはいえ、さすがに決めなければならない時がやってきます。
ゲームマーケットのカタログ原稿の入稿です^^。
やはりここは正式タイトルで表記したいところ!!!!
それと同時期に制作していたパッケージデザインでは、
タイトルロゴを含めた検討が進められています。
最初期のパッケージでも、英語をメインに『グラギャモ』の表記ですね。
この画像をTwitterで公開したところ、
BGGなど、海外に日本のボードゲームの情報を紹介しているジョン・パワーさんから、
思わぬ反応がありました。
いただいた内容をまとめるとこんな感じです。
・『Gammon』は海外では『ブタ肉』を意味する単語
・英語圏の人間にとって『GraGammo』という単語は大変発音しづらい
・ボードゲームに見えないので、バックギャモンであることを大きく表示したほうがいい
・ダイスのイラストをもっとセンターに寄せれば、ボードゲームとして認識しやすい
もちろん英語でのやりとりだったので、
機械翻訳と英語のできる制作者の方にサポートしていただいています^^
パッケージ上部のアーチには、バックギャモンの表記は一応あったのですが、
飾り程度に考えており、視認性は考慮していませんでした。
それにしても、『Gammon=ブタ肉』というのは驚きでしたね。
日本ではバックギャモンプレイヤーのことを
『ギャモナー』と表記することもあります。
バックギャモンの亜種も、『ナックギャモン』『フェアリーギャモン』という名称ですから。
レイアウト的に厳しいですが、タイトルを二段組みにせず、
『Graffitigammon』とすれば問題なかったか気になるところです。
ジョンさんと何度かのやり取りをして、デザイン変更したものです。
まだ『グラギャモ』のままですね。
当時のtwitterを確認すると、タイトル名で悩んでいたことが伺えます。
『グラギャモ』
『グラギャモン』
『グラモン』
『グラフィティ・ギャモン』
『グラフィティ・バックギャモン』
『グラモン』は『ポケモン』っぽくってアリかと思いましたが、
検索してみるとタイトーから発売された『ラクガキ王国』シリーズに、
類似するものが見つかりました。
結局のところバックギャモンのイメージを
残したほうが良いと判断し、
『グラギャモン』を正式タイトルにしています。
最初は違和感がありましたが、今ではすっかり馴染みましたね^^。
個人的にも気に入っています。
長々と続けてきた制作ノートですが、次回で一旦終わりです。
『グラギャモン』を作ってみた感想などを綴っていようと思います。
あとちょっとだけお付き合いください。
つづく
まずはじめに、タイトル名を決める時にチェックしていることをいくつか。
・タイトルから作品の内容をイメージできるか
・同名の作品や、間違えやすい作品はないか
・覚えやすいか
・twitterなどで検索しやすいか
・スマフォなどでタイトルを打ちやすいか
まず、ゲームのイメージと、タイトルがリンクしないと、
それぞれがひとり歩きしてしまい、なかなか認知度が上がらないものです。
ただ、似たようなタイトルがある場合、どうしても二番煎じに思われたり、
混同されてしますので、できれば避けたいところ。
また、英語タイトルにありがちなのですが、使い慣れない単語や、
なが〜〜〜〜〜〜いタイトル名だと、覚えてもらえないことも。
そうした場合、せっかく面白いと思ってもらえても、
後日Twitterなどで検索しようと思っても、
なかなかヒットしないこともしばしば。
プレイした方が情報を発信しようとした時も同様です。
スマフォからプレイ画像や感想を書こうとしても、
タイトル名が分かりにくかったり、
間違えやすいと投稿する機会が減ることになります。
タイトル名の選定については、
いつか『制作おぼえがき』でも取り上げてみたいですね。
『グラギャモン』はどんな感じで決めたのか。
上記のことを考えながらアイデア出しをしているので、
ハッピーゲームズの作品名は、ほとんど迷うことなく決定しています。
ただ、『グラギャモン』はいくつかの出来事があり、
二転三転することになりました。
『グラギャモン』は、初期は『GraGammo(グラギャモ)』を仮タイトルとしていました。
初期のテストプレイ用のゲーム盤には、
『GraGammo』という表記があります。
画像だと見にくいですが、小さく『グラギャモ』というカタカナも添えてあります。
『Graffiti(らくがき)』と『Backgammon(バックギャモン)』を
ミックスした仮タイトルですが、
最終的に『グラギャモン』になるまで、基本のコンセプトは踏襲していますね。
海外のグラフィティアートをイメージさせたかったのですが、
どうにも『グラフィティ』という単語が曲者でして。。。。
同じ単語でも『グラフティー』『グラフィティー』など表記は様々。
『グラフィック』などの別の単語とも間違えやすい。
しかも、タイプミスしやすいという、タイトルに使いたくない要素満載なんです。
『バックギャモン』という単語は伝統ゲームということもあり、
検索にヒットしやすい単語なので、そのまま使うにはよろしくない。
そこで、ふたつの単語を組み合わせた造語として『グラギャモ』としました。
『ン』を省いたほうが、語感が面白いと思ったのと、
バックギャモンのイメージから少し離したかったから。
もちろんTwitterなどに情報を上げる前に、
類似の作品がないかチェックしています。
検索性は良かったものの、もうひとつピンとくるものがなかったため、
英語フォントを組み合わせたもので、
長いこと仮タイトルとして、テストプレイを続けています。
布製ゲーム盤も初校までは『グラギャモ』のまま。
とはいえ、さすがに決めなければならない時がやってきます。
ゲームマーケットのカタログ原稿の入稿です^^。
やはりここは正式タイトルで表記したいところ!!!!
それと同時期に制作していたパッケージデザインでは、
タイトルロゴを含めた検討が進められています。
最初期のパッケージでも、英語をメインに『グラギャモ』の表記ですね。
この画像をTwitterで公開したところ、
BGGなど、海外に日本のボードゲームの情報を紹介しているジョン・パワーさんから、
思わぬ反応がありました。
いただいた内容をまとめるとこんな感じです。
・『Gammon』は海外では『ブタ肉』を意味する単語
・英語圏の人間にとって『GraGammo』という単語は大変発音しづらい
・ボードゲームに見えないので、バックギャモンであることを大きく表示したほうがいい
・ダイスのイラストをもっとセンターに寄せれば、ボードゲームとして認識しやすい
もちろん英語でのやりとりだったので、
機械翻訳と英語のできる制作者の方にサポートしていただいています^^
パッケージ上部のアーチには、バックギャモンの表記は一応あったのですが、
飾り程度に考えており、視認性は考慮していませんでした。
それにしても、『Gammon=ブタ肉』というのは驚きでしたね。
日本ではバックギャモンプレイヤーのことを
『ギャモナー』と表記することもあります。
バックギャモンの亜種も、『ナックギャモン』『フェアリーギャモン』という名称ですから。
レイアウト的に厳しいですが、タイトルを二段組みにせず、
『Graffitigammon』とすれば問題なかったか気になるところです。
ジョンさんと何度かのやり取りをして、デザイン変更したものです。
まだ『グラギャモ』のままですね。
当時のtwitterを確認すると、タイトル名で悩んでいたことが伺えます。
『グラギャモ』
『グラギャモン』
『グラモン』
『グラフィティ・ギャモン』
『グラフィティ・バックギャモン』
『グラモン』は『ポケモン』っぽくってアリかと思いましたが、
検索してみるとタイトーから発売された『ラクガキ王国』シリーズに、
類似するものが見つかりました。
結局のところバックギャモンのイメージを
残したほうが良いと判断し、
『グラギャモン』を正式タイトルにしています。
最初は違和感がありましたが、今ではすっかり馴染みましたね^^。
個人的にも気に入っています。
長々と続けてきた制作ノートですが、次回で一旦終わりです。
『グラギャモン』を作ってみた感想などを綴っていようと思います。
あとちょっとだけお付き合いください。
つづく
2017-12-20 14:39
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