SSブログ

再版での追加要素 [-制作ノート]

2015年3月の再版では、分かりにくい文言や、マニュアルの誤字などを修正を加え、
『幻影探偵団』を遊びやすく改良しましたが、
11月の再々版では、追加要素を加えられないか検討しています。

次々と新作ゲームが発表される中、
再版されるゲームに新鮮味を加え、すでに持っているユーザーにも、
新規に購入するユーザにも興味を持ってもらうにはどうすればいいか。

やれたもの、やれなかったもの、いろいろありますが、今後の制作の参考になればなによりです。






IMG_8757.jpg

・プレイ人数の変更
『幻影探偵団』では13枚の容疑者カードを使いますが、
枚数を増やすことで難易度を上げたり、プレイ人数を増やせないかと検討しています。
このアイデアは遊んだ方からも何度か提案されていました。

容疑者カードを17枚、21枚、26枚にすれば、
プレイ人数によって多少の調整が必要ですが対応可能です。

アクションカードの『頭文字』や、推理シートは変更が必要ですが、
新しい効果のアクションカードや、改訂した新ルールのアイデアもあったので、
試してみたい追加要素でした。

最終的に採用しなかった理由としては、どうしてもプレイ時間が長くなることと、
プレイヤーの実力差が出やすくなることが上げられます。





IMG_8465.jpg

・コンポーネントの追加
再々版では、印刷所の仕様変更により、円形チップの封入枚数が変更になりました。
そのまま白チップにすることもできたのですが、価格的にもそれほど変わらないので、
追加要素として『殺害チップ』なるものを追加することになりました。
推理を視覚的に整理できることから、遊んだ方からは好評をいただいていますが、
当初の計画にはなかった要素になります。


IMG_9859.JPG

初版の際に配布した『髑髏王カード』が好評だったため、
再版以降の特典として封入するようになりました。

さらにダウンロードアイテムとして『髑髏王ボード』も作っています。
プレイアビリティーも上がるので、印刷してみたかったのですが、
それほど需要がないだろうと判断して、今回は見送りとなりました。

当初、髑髏王の姿はあまりかたちを描かずに、プレイヤーのイメージに委ねる予定でしたが、
twitterなどで名前がひとり歩きしたこともあり、何点か描くことになりました。
作者の分身とも言えるキャラですが、ちょっとやり過ぎたかな?と思うこともありますね^^。







IMG_7867.jpg

・コラボ
制作者同士がお互いの作品の要素を共有するコラボレーション企画が
盛んに行われるようになりました。
『犯人は探偵の中にイる』でおなじみのEJIN研究所様から、
『幻影探偵団』をオマージュした『骸骨王VSボドゲ探偵』という
拡張パックがリリースされていますが、
エジンさんの新作が『ヌシも悪よのう』という
江戸時代の悪徳商人をモチーフにした作品だったので、
さすがに要素を盛り込むのは難しいと判断して断念しています。


IMG_8755.jpg

後日、仕上がったパッケージを見て、
この絵柄の『幻影探偵団』も見てみたいなと思ったのは、ここだけの話です^^





PDF1-16.jpg
 
・英語化
『幻影探偵団』もボードゲームギーク(以下BGG)に登録してから、
海外の方に興味を持っていただく機会がありました。
個人的にどれほど需要があるのか分からないので、そのまま放置していました。
ありがたいことにチャレンジしてみたいというお話しをいただき、
マニュアルを英語化することになりました。

日本語を英訳する場合、どうしても原稿量が増え、元のレイアウトに収まらず、
微調整を繰り返すことになります。
『幻影探偵団』はルールだけではなく、設定やエンディングストーリーなど、
かなりの文字量になるため、予想以上に時間がかかりました。

今回お願いすることになった『ひつじごや』さんからは、
今後もマニュアル等の英語化をやってみたいということですので、
興味のある方はご連絡いただければ紹介いたします。






IMG_8424.jpg

・てづくりキット&豪華パーツ
前回でも紹介した要素ですね。
購入者が簡単な工作をすることで完成するキットになります。
市販品でも、木製コマにシールを貼るものなんかもありますよね。
デザインフェスタやワンフェスといった市場もあるので、
こういう要素は伸びて欲しいと思います。





CHjkt.jpg

・拡張ルール
11月の再々版で採用したのが拡張ルールです。
上記したコンポーネントの追加と合わせてセットにするべきだったか悩むところですね。
とはいえ、作り物が増えるとコストもかさむので、
最終的には、最小限の仕様で、最大限の変化を狙った仕様にまとめました。

前作『傾国-KEIKOKU-』では、まったく違うルールを提案しましたが、
今回は遊び慣れた方々がプレイするための上級ルールになっています。

拡張ルール『猟奇耽異-キュリオシティ・ハンティング-』については、
長くなりそうなので、次回取り上げてみたいと思います。




それでは、お時間があれば『拡張ルールのできるまで』におつき合いください。



ではでは。
 
 
 
 
 
 

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。