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円形チップを作る [・印刷入稿にチャレンジ]


前回に引き続き萬印堂のテンプレートに、
『傾国-KEIKOKU-』のデザインをレイアウトしていきます。




今回は円形チップです。




4.jpg


円形チップにはいろいろなサイズがありますが、
『傾国-KEIKOKU-』では直径25mmのものが使われています。

テンプレートには一度に70枚の円形チップを印刷できるようになっています。

『傾国-KEIKOKU-』は1セットに17枚の円形チップが使われているので、
これ1枚で4セット分印刷できますね。







5.jpg


拡大してみると、通常3mm幅のヌリタシが2mmになっていることがわかります。

このチップのひとつひとつに、画像と文字を配置していきます。





COIN2.jpg
COIN.jpg


Photoshopで制作した円形チップの画像はこんな感じです。

進軍チップ(上)は数字と地紋の漢字がそれぞれ違うので、画像には含まれていません。

城チップ(下)も本来なら文字はレイアウトしないのですが、
文字に画像処理を加えるために、今回はPhotoshopに組み込んでいます。






EN25mm.jpg

レイアウトするとこんな感じになります。
4セット分だと2個分余りが出るので、左下をそのままブランクにしてあります。





EN25mm+.jpg

タチキリ部分(実際のサイズ)にラインを加えてみました。

きれいに円のセンターにレイアウトされていることが分かります。





ですが、このレイアウトどおりに型抜きされるとはかぎりません。

というのも、円形チップは紙に印刷したものを、厚紙に貼り込んだ上で型抜きしていきます。
手作業で行われるために、カードなどの通常印刷と比べ、ズレが生じやすくなっています。

誤差は0.5mm程度なのですが、デザインによっては目立つ場合があります。

『傾国-KEIKOKU-』は片面ですが、両面印刷の場合はもっと大きくズレる可能性があります。






名称未設定-1.jpg

『傾国-KEIKOKU-』の円形チップです。
上が城チップ、下が進軍チップになります。



城チップはタチキリのギリギリに円形の模様が入るため、ほんの少しズレただけでも違和感が出ますね。

進軍チップは数字や漢字が入っていますが、ズレてもそれほど気になりません。

前回のカードの時にも説明しましたが、
タチキリのギリギリまで文字や模様をレイアウトすると、こういった弊害が出やすくなります。



どうしても気になる場合は、
コストを度外視して多めに印刷して、ジャストのものだけを選定することもできますが、
ズレが目立たないデザインに変更する方が現実的かもしれません。








IMG_4482.jpg


仕上がった円形チップはこのようなかたちで納品されます。
カードと同様に断裁されていますが、切り離されていません。

こちらも初版のときは、1枚ずつ手作業で貼り込んでいたので、
どっさりと仕上がったものを見ると涙が出てきますね^^。




厚紙、型抜きを使った印刷は、あまり日常ではやりませんが、
事前に注意点を把握していれば、恐れることはありません。

円形カッターなどをお持ちの場合は、テストプリントをくり抜いて見ることをおすすめします。









次回はいよいよ化粧箱です。

コンポーネントの顔になる部分ですね。

今度は平面ではなく、奥行きのある立体物になり、
さらに開閉ギミック(?)まであるのです!!

お楽しみに!!







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